うつ病

産後うつ病、閉鎖病棟での回復

良くなったり悪くなったり

入院から約3週間後には、少し落ち着いて、スマホを触れるようになっていました。

子どもたちの写真も見れるようになりました。

この頃、自分でもこの病気のことを知りたいと「うつ病」について自分で調べるようになります。

ネットでうつのことを調べると、どのサイトにも「うつ病は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら回復していく」と書いてありました。

私自身もミルタザピン(抗うつ剤)で一時的に良くなったのですが、焦燥感、不安感、涙が止まらないなど症状が再熱してしまいました。

ちゃんと良くなるのだろうか?いつ治るんだろう?そんな気持ちでいっぱいで、ゴールが見えない真っ暗なトンネルにいるようでした。

「カリフォルニアロケットやりたいです」

ミルタザピンだけではダメなのかもと思い、調べていて知ったのが「カリフォルニアロケット療法」でした。

簡単に言えば、2種類の抗うつ薬を使うという方法です。

(ただ、人によっては逆にハイになってしまう。躁に転じてしまうことがあるそうです。)

病棟にきた先生を捕まえて「カリフォルニアロケットやりたいです!」と言うと、「よく調べたね」と笑いながらも

「1週間後に、ミルタザピンを最大量まで増やして、それでも効かなかったらやろう」と言ってもらえました。

サインバルタを服用開始

ミルタザピンを最大量にしても症状は変わらず、サインバルタという抗うつ剤の服用が始まりました。

これは効果がすぐには現れません。

効くのか効かないのかが分からない期間が辛かったです。

早く退院して子どもたちに会いたいのに。

この薬が効かなかったら合う薬が見つかるまで、どんどん退院が伸びていってしまうんだと不安と絶望感のような気持ちもありました。

1週間ごとに増量していき、最大量60mgに。

服用開始から3週間後にやっと効いてきました。

焦燥感も理由のない不安もやっとなくなってきたのです。

意外と楽しい閉鎖病棟

最初は怖かった閉鎖病棟ですが、入院が長くなるにつれて、お友達もできました。

歳の近い人も、私より若い学生の子たちもいました。

おかげで、思ったよりも明るい入院生活を送ることが出来ました。

辛い時には励まし合って、暇なときはみんなでホールでお喋りしたり。

病棟内を一緒にウォーキングしたり。

初めての外出許可と外泊

サインバルタが効いてきてからは順調で、外出許可も出て、自宅に帰ることもできました。

外出、外泊前は、外に出てやっぱりダメだったらと不安でした。看護師さんに話を聞いてもらったりもしました。

「ダメだったら、まだ休む時期なんだなって。ここに帰ってきたらいいのよ〜」という言葉に背中を押してもらい。

結果、外出も外泊も無事に行ってこられました。

大きくなった娘と久しぶりの息子2人に思わず涙が。

やっと会えた。元気でよかった。

私生きててよかった。

入院から約2ヶ月半 退院

外泊が成功したことで、やっとやっと閉鎖病棟から退院です。

先生と看護師さんにお手紙を書いて、お世話になった部屋から出ます。

もう涙は出ません。

うつ病との闘病は続きますが、前を向いて、退院できました。

生きててよかったー!!!