うつ病

うつ病体験談:病気との向き合い方

入院2ヶ月半〜良くなってきた私の気持ち

同じように「うつ病」で悩んでいる方の何か少しでも参考になればいいなと思って、書いてみます。

感じ方・考え方は人それぞれ違っていて当たり前。

なので、こんな風に乗り越えようとしている人もいるんだなぁって気持ちで、読んでいただけると嬉しいです。

受け入れるまでに時間がかかった

「なんでできないの?なんで私なの?」

うつ病になるきっかけは、本当に様々だと思います。

私の場合は「産後うつ病」で、出産から約10日後には閉鎖病棟にいました。

まず自分はうつ病なんだということを理解するまでに時間がかかりました。

正しくは、頭では分かっているのに、気持ちがついてこない。

「なんで今まで寝れたのに、寝れないの?」

「なんで普通にご飯食べれないの?」

「なんで私が?」「どうしてうつになったんだろう」

この気持ちがとてもとても強かったです。

考えたところで残るのは今、うつ病の急性期である自分。という事実だけなのですが。

どうしても「なんで?どうして?」が胸の中にありました。

諦めに似た開き直り

最初は、受け入れられなかったうつ病ですが、1週間2週間3週間と日が経っていくごとに、少しずつ受け入れることができました。

うつ病のことを知りたくて、調べているときに、「うつ病が長引きやすいのは諦めの悪い人」という言葉を目にします。

これが、自分の中で「なっちゃったもんは仕方ない!」「治すしかないんだ!」と開き直るきっかけになりました。

うつ病闘病は出口のないトンネル

薬効かない人もいるのかという絶望

「よし、なんとか治す!治るように前向きに!」と思ったのも、束の間。

うつ病を調べれば、抗うつ剤の効きが悪い人もいるという事実がありました。

ここで一旦、絶望感でいっぱいになりました。

急性期(1番辛い時期)が3〜6ヶ月に絶望

今までうつ病とは無縁だったために、こんなにも時間がかかる病気だとは知らなかったのです。

症状の軽いうちに治療を始めた方は、もっと短い期間で元気になれるのかもしれません。

が、自分は閉鎖病棟に入るほどに重い状態。

急性期〜回復期〜再発予防期にと、1年はかかりそうなことにまたも絶望感でいっぱい。

いつになったら退院できるんだろうと悲しいのに、涙も出ません。

抗うつ薬が効くまでの「この薬効くんだろうか」

幸い、1番はじめに処方されたミルタザピン(リフレックス)が劇的に効いた私。

ですが、症状の再熱がありました。一度は収まった焦燥感や不安がまた出てきてしまいました。

サインバルタも服用して、カリフォルニアロケット療法になりました。

が、サインバルタなどのSNRIやSSRIは、お薬の効果が出るまでに時間がかかります。

時間がかかると分かっていても、「この薬効くのかな?」「効かなかったら、また他の薬を試して1ヶ月か」と不安になります。

真っ暗なトンネルにいる気持ち

いつ良くなるかも人それぞれで分かりません。

薬も飲んでみて1ヶ月ほど経たないと、合っているか効いているか分かりません。

気持ちは毎日、晴れません。

もう本当に出口のない真っ暗なトンネルの中にいるような気持ちでした。

前を向くために

良くなった方の体験談が心の支え

不安で押しつぶされそうになる時、支えになったのが、同じうつ病から回復して元気になった方々の体験談でした。

自分もきっと良くなるんだと希望が持てました。

ブログなどの体験談を読んでは「きっと私も治る」と自分に言い聞かせる。

同じ病棟の方とのおしゃべりでも「私、ここに入ったばっかりは寝たきりだったの!食事も点滴で。でも、お風呂も食事もできるまでに良くなったわ!だから、大丈夫よ!」という言葉にたくさん励まされました。

「ちゃんと出口があるから」看護師さんの言葉

とっても優しい看護師さんばかりだったのですが、「大丈夫。今は辛いと思うけど、ちゃんと出口があるから。」という言葉も支えになりました。

不安に負けそうな時、この言葉をかけてくれた看護師さんに「もう一回言ってほしいです」と泣きながら言い、笑いながら言ってもらった思い出です。

「治る」と言い切る先生

いまだかつてない状況の自分に、元気になってる自分が想像すらできません。

そんな時、主治医に「私、治りますか?」とぽつり。

そりゃ先生だって困るだろうと思うのですが、「治るよ。大丈夫、治るから。」と言い切ってくれた先生。

この言葉が大きかったです。治るって言ってくれたんだから、先生を信じて頑張ろうと前を向けました。

前向きなお母さん

私よりもとっても前向きな母。

電話するたびに

「今日も1日進んだのよ」「泣けるようになっただけ進歩」

「昨日より声が明るくなったから、良くなってきてるわ」

「薬が効くかやってみなきゃ分からないんだから、悩んでもしょうがない!」

「その薬が効かなかったら、『その薬は合わないんだ』ってことが分かるんだから、それだけでも進んだってことだ」

と見事に不安をバサっと打ちのめしてくれました。

どうしてもネガティブになってしまうので、前向きな言葉をかけてくれる人がいることがありがたかったです。

1人で治そうと思わないこと

うつ病って厄介です。なかなか治らないし、良くなったと思えば、悪くなったり。

うちの旦那は一時期、私にひきづられて、うつになりそうでした。

目には見えない厄介な病気だからこそ、1人で戦おうと思わないこと。

これに尽きると思いました。

崖のギリギリ限界まで落ちたところから、1人で這い上がるのはやっぱり難しいのです。

私自身も先生、看護師さん、家族、ネットでの繋がり、いろんな方に助けてもらいながら、回復してくることができました。

私もまだ抗うつ薬2種類を最大量飲んでいます。

調子が悪い日や、過呼吸が起きてしまう日もあります。

もしこの記事を読んでくれた「うつ」と戦っている方がいれば、1人じゃないですよと言いたいです。

絶望の中にいた私にも出口はあったよと言いたいです。

ゆっくりゆっくり治していきましょうね!

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